話題のあの映画を完全スル―してずっと観たいと思っていたレッドタートルを観てきた

ジブリ映画ってことですが監督はフランス人
ジブリってイメージで観てはいけないなと思い観に行きました

流山おおたかの森の映画館でレイトショーで上映
スクリーンはプレミアで席は広々
ラウンジのような待合質もありVIP感満載で小躍り

席はゆったりでしかも人は少ない観る側としてはとてもいい環境で観ることができました
興業的には寒そうですがそんなのこっちには関係ない

ノンストレスで席も倒して
家でみるようにリラックスして観賞

で、映画の感想ですが

解釈が観る側に投げっぱなしジャーマンスープレックスな映画でした

人それぞれの雑感があるのではないでしょうか

浦島太郎の起源といわれる浦嶋子伝説のように亀の女体化として観る

孤島で狂った主人公が死ぬまでに見た夢

神格化した亀が主人公にみせた夢と現実の狭間

亀が人間になるけれどもメルヘンとも言い切れない
かといって夢想とも言い切れない

押しつけがましいストーリーではなく
観る側次第で名作にも駄作にもなる映画でした

ちなみに自分はとても好き

火の鳥のようでもあり浦嶋子伝説のようでもあり夢想幻想世界でもあり
これっしょ!ッと言い切れないですが
自分は夢想と思いながら観ていました
主人公は亀の横で横たわった時点で死んだんだなぐらいで正直その辺はどうでもよく
深堀はしなくてもいいやといった感じです
そこを具体的に昇華するよりも見たものをそのまま感じたものが正解
深く掘り下げないで観るより感じたものが正解な作品

映画作品というより芸術作品でした
これはロングランはされないだろうし繰り返しリバイバル上映もされないような作品
間違いなく地上波でやることもないでしょう

これは観る前からなんとなくわかっていたので丁寧に作られている作品を大スクリーンで見ないのは損という思いでしたが
まさしくその通りでした

それをラグジュアリーな席で観れたのはラッキーでした


全体として淡く暗い世界観の作品でレッドタートルの登場シーンの鮮やか赤は見事でした
映画のなかに際立つ差し色として素晴らしかったです

正直あれだけでも一見の価値はあったと思っている

海の中の表現も秀逸で、亀の泳ぐ流麗さや息子が潜水したときの海の中の美しさなど際立って綺麗でした
夜のモノクロの表現も美しく全体として丁寧に作られていました

津波の表現も恐ろしかったです

ちなみに自分が無人島に流れ着いたらを反映すると最初に嵌った水たまりで閉所恐怖症な自分は発狂パニックになって死亡確実です


さてさて総じて面白かったです
もしまた大スクリーンでやるとしたらまた観たいと思えるそんな作品でした

ジブリが推すの作品で海外の作品は他にもDVDでみたことあるけれどもどれも表現が綺麗な作品が多いです
他のおすすめは『イリュージョニスト』
これは背景のタッチが素晴らしいです
ストーリーはあんまり覚えていないけどね!


アデュー