個人的深層無意識の散歩 ∴

  私の可処分領域へようこそ
  ここは収拾がつかなくなってきている多趣味を纏め
  好きなことを好きなように好き勝手述べる部屋

タグ:青春18きっぷ

最終日である
尾道を散策して最終日の最終目的地は高松

昼間は尾道の坂道を散策することとした

駅を背に左に行くと昨日みつけた銭湯があるアーケードの尾道本通りを歩く
朝食を食べられる場所を探しぶらぶらしていると昨日の銭湯に差し掛かる
汗かいたら風呂入ろうと思っていると何か様子が違う

と思ってみてみるとこの銭湯だと思っていたらカフェだった
銭湯をリノベーションしてカフェにしたらしい
つまり昨日は空いていようとどっちにしろここでは銭湯には入れなかったようです

ゆーゆー
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さてさてそんなゆーゆーを横目にさらに歩いていると
今度はモーニングをやっているカフェを発見

Cafe 1770
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モーニングは500円
コーヒーも美味しい

カフェと思って入ったらここはカフェはカフェだけれども2階から上はゲストハウスになっているとのこと
店内はこじんまりとしてオーナーさんの趣味が存分に発揮されているレイアウト
アメリカンな感じでとてもおしゃれ
そして釣り好きらしい
釣り竿いっぱいありました
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ちょっと話も弾んでモーニングだけのつもりが長々と話し込んでしまいました
次また尾道くるときはここに泊まろうと思った

オーナーさんも気さくで面白い方でした

HTSゲストハウス尾道
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 さてさて腹ごしらえも済みいざ尾道巡り
尾道=坂道と寺
そんなイメージなので山側へ向かい坂道散策と寺巡り

線路!
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尾道は線路で街を分断しているような感じでした
線路の北は坂で寺で山で路地
線路の南は港で海で主要交通路

寺!
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寺!!
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寺!!!
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寺は多すぎて全部みるには時間が足らぬ
ということでこれも適当に東から西に縦走し寺を巡る

スタンプラリーがあったのでスケッチブックにスタンプスタンプも楽しい

坂の上、丘の上にあるので眺めもいい
空気もよく天気も良い
なんとも散策日和
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眺めも良く瀬戸内海も綺麗に観れる
しまなみ海道もみえ
時間があればあの道を自転車で走りたい
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このときタイムリーに村上海賊の娘を読んでいたのだけれども
この瀬戸内の海を能島、因島、来島の村上海賊が席捲していたのだなぁと
村上海賊聖地巡礼もしてみたいと思った
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天寧寺にいたおばちゃんには五百羅漢は観ときなさいと言われ
勝手に中入れるからと中に入ってみたけれども
仏像だらけで壮観でした
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おそらく今回の最高峰西國寺では門の大わらじを描いている画家さんがいらした
絵が好きな私は思わず話しかけボールペンと絵具を使った描き方をレクチャーしてもらった
これも旅のいい出会いでした

その方のHPを教えて頂き帰宅後探してみたらキャリアも長い画家さんでした
気軽に話しかけてしまいごめんなさい(汗

外山昇氏
関東方面で個展があったら見に行きたい

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小学校もあった
こんな風情あり空広く坂の多い小学校に通えるここに住む子供たちは幸せですね
すれ違う子供たちは気軽に挨拶してきて人懐こく
都会の知らない人に話しかけない教育とは正反対
たまたま自分が出会った子供が人懐こいだけかもしれないけれども
それでも子供たちはどこかのびのび朗らかに感じた


そして路地!
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坂道!
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路地萌え!
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坂道萌え!!!
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尾道坂道小径
民家が立ち並び風情を醸し出しています
文学のこみちと呼ばれている道があったり
昭和の雰囲気をいまに残している街
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登り続けて小径に入り散策していると
なんとも雰囲気のある門構えの家がありました
よくみると空中庭園と書かれていたり
どうやらここはカフェのよう

尾道ハーブ園ブーケダルブル

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小腹も減ったし喉も乾いていたのでここで小休止

ここが素晴らしく素敵であった
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芸術家が作り上げている尾道イーハトーブというプロジェクト(?)の一つのようで
大正時代の古民家をリノベーションして野菜の畑とオープンテラスの
異国情緒漂いつつ大正ロマンも感じさせる作りのカフェはファンも多い様で
若い女の子を中心ににぎわっていた
外国人や家族連れ、ハーレー乗りのおじさんなど客層は多様
そこににわかバックパッカー我が現れ不思議な空間
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それぞれとても楽しんでいるようで暖かい雰囲気のカフェでした

イーハトーブは宮沢賢治の作品に出てくる宮沢賢治独特の表現だったような記憶があるが
気になる方は各々ググって下さい
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そんな行き当たりばったりでみつけたカフェも旅の醍醐味
また来よう

そして猫!
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人に慣れすぎている猫がたくさんいました
カメラ構えると立ち止まりシャッターチャンスをくれる猫
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シャッタ向けると近づいてきて甘える猫
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無防備すぎる熟睡する猫
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猫のこみちなるものもあり 
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猫のこみちの名に恥じぬしっかり足跡がありました


続いて井戸おばあさん
歩いていたらおばあさんに話しかけられ
井戸の話をきかせれる
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分かりづらいけど井戸

尾道は戦前まで井戸がメインの水源だったようでそこかしこに井戸が残っているようです
いまは当然水道が引かれ井戸は姿を消したけれども
井戸おばあさんに案内され遺されている井戸をみることができた
滑舌が悪く話の半分は何言ってるか分からなかったけれどもいい井戸おばあさんでした
そして井戸おばあさんはその井戸の横の家に入ってそこのおばあさんと井戸端会議を始めていました

それを横目にお礼をいい坂道散歩の終盤を歩ききりました

旅ならではの出会いでした

高松へ向けて岡山行きの電車を待つ間
グルメを楽しむ
尾道ラーメン
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港で涼む
イーハトーブのカフェで聞いた話では
昔は雁木がたくさんあったとのこと
雁木ってなんぞ?って思ったら
帰宅後たまたまみたブラタモリの広島で取り上げられていた
階段状の船着き場とのこと
潮汐で水面の変化に対応した船着き場だったのでしょう
「知恵」ですね

それがもうほとんどなくなってしまったとイーハトーブで教えてくれた店員さんは嘆いておりました

尾道と向島を結ぶフェリーのピストンはパワフルでした
往復10分ぐらい?
すぐそこにある陸地ですが向かいに見えたのは本州ではなく向島でした

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また来たい
そう思えるスポットがたくさんあり
しかも坂があり魅力あふれる街それが尾道でした
絶対また来ようそうしよう


ゴール地点高松に行くのに岡山ではただ乗り換えて
ラッシュの始まりかけた高松行の列車に揺られ高松に到着
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横浜行の列車には2時間近くあったので観光案内所で温泉入れるところをきき
一風呂浴びた

港に行くと夜だし誰もいない静寂の中とぼとぼと 歩き旅を振り返る
気が付けば出発前の鬱々とした気持ちはしっかりと流れ去り
気分はとても晴れやかな中旅をしめくくることができた
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きっと表情にも出ていたのだろう
井戸おばあちゃんが話しかけてきたのはきっと明るい表情をしていたからなんだろうな

旅はもともと好きだった
ここまでやっていなかったのはもったいなかったとおもいつつ
ここでまた旅の面白さに気づくことができ
これが数年後でなくてよかったのは幸せだ

これからも旅をして心の洗濯と命の濯ぎを行っていきたいと思った旅は
青春18きっぷの旅番外編―寝台列車サンライズ瀬戸B寝台個室―で更にハマった
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旅最高である
また行こう
装備も整えよう

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安芸の宮島へのフェリーへは青春18きっぷで乗船できる
フェリーに乗船して10分ぐらいで宮島へ
瀬戸内の海
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途中鳥居に近づく
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ここまで朝軽食をとったきりで空腹に襲われ
宮島の海辺でのんびりごはんでも食べようそうしよう

ゆらゆら歩いているとそこかしこに鹿
鹿
鹿
鹿

人にとてもなれている鹿

奈良のようだ
とのんびりおもいならベンチに座って広島で購入したアナゴ弁当をオープンすると
デカい鹿三頭に囲まれる
こいつら匂いに誘われ弁当狙いに来やがった
ビックリして逃げようとするとなかなかTシャツをかまれ
バックパックをかまれ
弁当に首を伸ばし
急いで逃げるも
箸をおとし
弁当なかは鹿の唾液が隠し味となり食すことを断念

【教訓】
安芸の宮島では弁当を食うべからず


安芸の宮島ではお仕着せに観光し
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少し人通りの少ない通りを歩く
風情たっぷり
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アスファルトじゃなかったら時代を錯誤してしまいそうな時の重みを感じる建築物が多い

浅草では見慣れた五重の塔も違う観光地でみるとまた違うイメージでみえるものです
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そこでは神前式で結婚の式を挙げているカップルがいたり
それをTシャツ短パンで拍手しながらみている外国人バックパッカーがいたり
鹿がいたり
俺がいたり

色々な人がいりまじっていました

山はそこそこ深く
規則的なV字谷が連なり登りたく衝動も今回は時間がなくまた来ようと心を残して
沈み始めた太陽を眺めながらフェリーに揺られていざ本日の宿泊地に向かう
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そう今日の宿は早々に決めて朝のネットカフェの時点で宿を選び
移動中に電話で予約をとっておきました

そう今日の宿泊地は昨日のリベンジ尾道

宿は今回はビジネスホテル

ゲストハウスも捨てがたかったけれども
どうせならこういう旅でありうる安宿を体験しておこうと
安いビジネスホテルに泊まることを決定

ゲストハウス
ネットカフェ
ビジネスホテル

きっとこれから旅は増えるだろうと思うので
いずれの選択肢を増やすために宿とりのノウハウを積むことを選択


ということでこの旅で初めて宿を決めてからの行動だったので
多少時間に縛られてしまうこともあるけれども昨夜のような宿無の不安を抱えることもなく
安心しきって一日を行動できたのはでかい

夏なら最悪野宿もありではあるけれどもね冬は大袈裟な話寒さで死ねるのでね

ノープランもいいけれどもどこまでをノープランにするか
時節によっては宿は最初から全部決めたほうがいいかなと思った3日間

傾き始めた太陽が宮島口の駅のフォームを照らして
地元の高校生たちと一緒に広島行きの電車に乗り込んだ
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夜の帳は電車内ですっかりと落ち
真っ暗になるころ尾道に着く

ビジネスホテルも駅に近く
眺めもそこそこよい
ここまでで当たり前だが一番安全安心な宿

さて実はここまで二日間まったくシャワーを浴びていない
昨日尾道を彷徨ったときにみつけていた銭湯がとても大正を思わせる作りだったこともあり
今日は銭湯で足を思いっきりのばそう

そう思い夜の尾道に繰り出したのです

アーケードを少し行くとその銭湯はある
しかしここでも自分は罠にかかる
辿り着くとすでに閉まっていたという罠

こ!れ!は!
浅草と同じ感覚でいたため銭湯は当たり前のように深夜までやっていると思っていたのです

あかんわこれ
またやってもーた

しかしここまでで行動は早いほうがいい(←当たり前

そくホテルのフロントに電話

開いてる銭湯を探してもらうと
駅の反対側にまだ開いている銭湯があるとのこと
 
この接遇サービスクォリティいいですね
尾道の決して一流とはいえないビジネスホテルでも
要望に応えてくれるフロントのサービス精神

ググれよってところでもありますが銭湯にいくつもりだったのでwifiはもってきておらず
携帯の発信履歴があってよかった
※携帯は前時代の遺産ガラケーなのです

 とうきうき喜びながらいくと駅の反対側は真っ暗
そんな中にポツンと佇む銭湯は古びた年季の入った
狭いのにドッカリと存在感を醸し出すとてもいい銭湯でした

ロッカーも味があって好きです
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ここ二日間の汗と垢を洗い落とし 
湯船では足を伸ばし
神経が緩んでいく感覚が心地よい痺れに自覚する

ここでは大学4年生で就職の内定が決まって日本を旅する学生と一緒になり
いろんな話をしたのもいい出会いとなった

癒しのリラックス時間を過ごして
涼しくなった夜の尾道をぶらぶら歩き
ホテルに帰る

誰とも顔を合わせないのはもちろん
誰の生活音も聞こえないのはこういう旅では少々物足りないなとも思い
安心安全
広い寝床
しっかりした空調
といったメリット半面
詰まらなさも実感

次は旅館に泊まってみようと思いながら
明日の尾道散策を楽しみに床に就いた

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[ 続く ] 

疲れてたのか
リクライニングシートでも熟睡して目覚めた

旅3日目
今日は広島で世界遺産を巡る
「原爆ドーム」「安芸の宮島」

昨日までのすっきりしない天候がこの日は快晴
台風を突っ切ったのは大正解

広島駅からは路面電車で広島平和記念資料館へ
路面電車は原爆が落とされた後もすぐに復旧し
絶望に暮れていた被災者の足として大活躍したそう
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そんなことも聞いていたので路面電車には乗りたいと思っていたのでちょうどいい機会でした
首都圏では高架か地下鉄ばかりなので普通に隣を車が走る景色はとても新鮮な光景

そこそこデカい都市なので何故広島には地下鉄がないのだろうと思ったが
三角州の上に発達した都市のため地下鉄を作るには地理的に難儀だったのでしょうね
きっと広島はこの先も地下鉄は出来ず路面電車が市民の足として大活躍していくのだろうね

となんやかんや広島平和記念資料館に辿り着く
私としてはとても大事なルーツがここにある
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1945年、祖父は当時広島にいてグランドゼロから1600mあたりにいたらしい
ここに来ることを決めたのが昨日だったのでちゃんと調べていなかったのが悔やまれるが
これはまた次回ここに来るだけのために時間を作って再来しようと思った


記念館の遺品は生々しく一つ一つ丁寧に観察しました
フラッシュをたかなければ写真を撮っていいということだったので
いくつか撮りましたがあまりアップする気にはなれないので割愛


原爆は実際は地面には落ちておらず
600mぐらいの上空で破裂したそう
このあたりで破裂が一番効果がでかいという計算があったらしく
実際甚大な被害がありその計算はどうやら正しかったのだろう
当時計算した科学者はウハウハだったことだろうが
そこでは約12万人が一瞬で亡くなったことを鑑みて
後にでもいい、自分の計算が悪魔の計算であったと思っていてほしい

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外に出るとまだまだ暑く残る夏の空気がじりじりと肌に張り付き
原爆ドームの上空ではかつて原爆が破裂した青く晴れ渡った空を見上げた

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路面電車で広島駅に戻りいざ安芸の宮島へ向かうべく宮島口への列車に乗り込んだ

[ 続く ] 

誤算があった
いくつかの誤算があった
それによって2日目夜は宿の争奪戦争に巻き込まれることになった


姫路から尾道までは一本で乗り換えなく行くことができた
尾道に到着したのは21時手前
いい時間である

坂の街尾道

晴れやかに改札を出る
さて宿を探そう……

とまずはipadで昨夜からハマったゲストハウスを検索

ヒットはするものの数件
名古屋とは段違いである

【誤算①】
横浜育ち東京働き柏在住、前日名古屋泊まり
大都市に漬かり切っている私は尾道の街の規模を見誤っていた
完全に浮かれている


数少ないゲストハウスに電話をするも満員御礼の連発
しょうがないからビジネスホテルで検索
もっとない
一応電話するも撃沈
電話対応は丁寧で福山まで行ったらいいとのこと
福山は広島で2番目の都市らしい
そこまでいけばビジネスホテルはもっとあるのできっとみつかるでしょう



【誤算②】
福山が第2の都市なら第1の都市広島まで行ったれば
もっとビジネスホテルもゲストハウスもあるやろ!
なんたって政令指定都市ですし大都市ですし!
広島までの終電はまだあるようだ

と尾道の海岸沿いで1人座りながら決断を下した

そうだ広島まで行こう
この時点で22時
広島着は23:36

広島までの列車内はガラガラであぁ本当に終電なんだなと
少々不安になりつつも広島ならば大丈夫だろうと高を括っていた

いざ広島に着き改札をでると目にアレが飛び込んできたのです
赤と白のユニフォーム
背中には折々の番号

そう!広島カープです
カープファンが駅前にいっぱいいたのでです



【誤算③】
その日はカープの優勝が決定する可能性のあった日(実際優勝決定は翌日でしたが)


広島は赤で埋め尽くされていました
何故こんなにいるのか
何故みなたむろしているのか
瞬時に理解しました
カープは負けた
→負けたからはしゃげない
 →でも不貞腐れて飲んだ 
  →帰れない
   →宿

そうです
この方たちはみな宿難民なのです
私は瞬時に理解しました

カープファンと宿を争奪しなければならない

ということでゲストハウス
しかし地理がわからないのでここから遠いのか近いのか分からない
ここで時間を食っては争奪戦に負けてしまう

いま!必要なのは!瞬時の判断!潔い決断!

ということですぐにゲストハウスに宿泊は捨てて
ビジネスホテル漁りに入りました
今ここから見えるビジネスホテルの名前を打ち込んで電話をかける
同じ名前で駅の反対側にもあったり意外に多い

電話番号のページをスクリーンショットし
とりあえず5件ほど番号確保
順々に電話をかける

「空いてません」
「満員です」
「カープファンがいっぱいです」

そんな文句が続きます
電話対応は宿探しに明け暮れる私に同情したのか内情を教えてくれました

というのも0時を回っても来ていないお客様には電話をかけて
それでもつながらなければキャンセル扱いにすることがある
ということで今はいっぱいですが0時過ぎに電話をすればもしかしたら空きができるホテルもあるかもしれないとのこと

ということで0時すぎてホテルが来ていない予約者に連絡をとりおえたかなぁぐらいの時間をみて
再度電話をかける

「やぁキャンセルはなしですね」
「満員です」
「カープは優勝するといいですよね」

敗北に次ぐ敗北

最後のところは
「ほんの数分前にキャンセル出ていますぐに埋まっちゃいましたぁ」

と明らかな敗北
素直に福山にむかっていればよかったと後悔先に立たず

こうしてビジネスホテル争奪戦は敗北に喫した
だがここでフロントに一つの案を授けて頂いた

「ネットカフェ」

おお!大学生の味方ネットカフェ
終電逃したサラリーマンの宿ネットカフェ

忘れていました
ネットカフェの可能性

と思い目の前のビルを見上げるとネットカフェ入っていました
これは連絡先を検索して電話するより
もう直接行った方が早いと思うが早くネットカフェに突入してました

しかしここもフラットシートは満席
ただ一つだけ喫煙席ではあるけれども席は空いてるとの事

タバコ大嫌いだけれどももうここは背に腹は代えられない
その席を確保

どうやら喫煙席でも通路の角でそれほどけむくなく
また、席も意外とフラットになる
これは寝るには十分だなと

しかも当たり前だけど漫画もいっぱいあったので眠くなるまでハンターハンターを読んで
気が付けば夢の中に落ちていました



【教訓】
ノープランもほどほどに
その日泊まる宿は早めに決めるべし



こうしてカープファンとの宿争奪戦は辛くも勝利(?)で終えることができました

バックパッカーの旅でネットカフェも禁煙席であればこれはこれでありかもしれない

[ 続く ]

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2日目の朝は曇り空
台風は夜中のうちに通り過ぎたのか結局雨にあうことはなく名古屋を出発
少し寝坊してしまったので名古屋散策は断念して大垣行の汽車に飛び乗った

前日と同じく大垣方面でトラブルがあったのか遅延していたようですが
寝坊している間に解消していたよう
寝坊したのはきっとこのため

列車に揺られながらどこいこうか思案
本来ぼんやり考えていたのは
そうだ京都へ行こうだったけれども
遠くに行けば行くほど元気になる自分を実感

そうだできるだけ遠くに行こう

ということで京都を素通り
目的地を姫路に定める

学生時代から行きたかった姫路城をロックオン

駅から姫路城は一本道
遠くに世界遺産姫路城が見える

実際戦になったことはない城らしいですが
難攻不落ともいわれる堅固な城として聞いていたので
攻め入ることを想定して突入する死兵となって入城を試みてみました

まず堀、
これは兵力にものを言わし突破
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敷地内に入ると広い
とても広い
本丸目指してゴーゴー死兵
と次の門に着くこれも兵力にモノ言わし突破
次の門までくねくね見上げると小さい穴
なんぞあれ?
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と思いながらくねくねのぼっていくと見上げた小さな穴は大きな穴
中からは矢で狙いやすく、外からは矢で狙いにくいそんな作り
狭間というらしい
頭いいね!

よくみると城壁に穴いっぱい夢いっぱい降り注ぐ矢がいっぱい
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と登っていくと次の門はさっきより更に狭い
それでも数の暴力でこれも突破

するとさっきより狭い広場
その先に次の門
更に狭い
そして低い
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だんだん道も門も屋根も低くなっていく
槍なんてもってたら天井に突っかかってまう
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これは攻めにくい
というより狭いから一斉に攻めるとしても2人が限界

うまい
渋滞です


間口は広いので兵は殺到するでしょうがどんどん狭くなるので最終的には大渋滞
結局は2対2ぐらいで相対さなければならない

最後に弁慶みたいな腕に覚え在りの輩が立ち塞ぎ
怒涛のように押し寄せる死兵を薙いで薙いで無双っぷりを発揮するのでしょう


少人数で最大限の防御力を発揮する
これはあれです銀座線の渋谷駅です

現代の死兵=社畜が改札口に殺到して大渋滞
最終的には2体の自動改札口という無双に社畜はばったばったとPASMOを斬られる

姫路城=渋谷の銀座線の改札口

これ真実です

結論、数に物言わすのは無理
籠城を破るには10倍の兵が必要とよく時代小説で読みますが
仮に1000人籠城だとしても10000人で足りるのだろうかと思ってしまう
そんな作りでした

突破は内通者をみつけようそうしよう

ということでこの辺で攻めるの無理だなと思い想定死兵は屍と化し、籠城兵に路線変更

城内に入り「殿!殿ぉぉ!」と心の中で叫びながら天守閣を目指す
といっても結構高い
天守閣の標高は45.6m、海抜では96mだそう

5重になっていて階段が急
とても急
大天守閣てっぺんに向かう途中、無念にも討ち死にしたジジイババアの籠城兵が死屍累々としておりました
「膝がつらいの」これがほぼ全員の辞世の句でした
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これはご年配はきついとおもいます
といっても世界遺産なんでね登れないなら諦めろ
階段を作り直すこともエレベーターもエスカレータも作らねぇっす

と登りきるとさすが高いだけあり綺麗な眺め
この平野を死兵が埋め尽くしたら絶望的な籠城でしょうね
兵糧確保に四苦八苦に辿り着くは餓死待ったなし!

と当時に思いを馳せぐるりと大天守閣からの眺望を楽しみました
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さてさて姫路城では3時間ぐらい遊んで次の目的地をどうしようと
姫路駅の道すがら考える

いけるところまで
また明日の遊ぶ場所を思案して

そうだ、世界遺産に行こう

ということで広島に向かうことに
広島は以前からいってみたかったのでうきうきしながらむかう

広島の手前に尾道があることもわかったので
坂道好きの自分は今日は尾道に泊まろうと思い立ったのが18時
姫路駅から見た夕焼けがとても美しかったです
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[ 続く ]

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